楽天は1日、育成の渡辺佑樹投手(25)と支配下選手契約に合意したと発表した。背番号は150から45へ変更となる。

渡辺佑は横浜商大から17年ドラフト4位で入団。左の本格派として期待されるも制球難などに苦しみ、3年間で1軍登板は1試合にとどまった。

昨オフ、戦力外通告を受け、育成契約を結んだ。石井GM兼監督からの提案を受け、サイドスローに挑戦。自主トレでは昨季楽天から巨人にトレード加入した左横手投げの高梨に弟子入りした。

今春キャンプは育成選手で唯一の1軍キャンプメンバー入りを果たし完走。練習試合で4試合に登板し4回を無失点とアピールを重ねていた。

球団を通じ「もう1度チャンスをくださった球団に感謝したいです。育成でしたけど、それでも1軍キャンプに呼んでいただけたのはありがたかったですし、そこで結果を出せたのが良かったと思います。サイドスローに変えたことで道が開けたと思うので、このチャンスをしっかりものにし、チームの勝利に貢献することが恩返しになると思うので、一生懸命頑張ります」とコメントした。

石井GM兼監督も球団を通じ「渡辺選手とは育成になる時からコミュニケーションを取ってきてました。こちらからのリクエストというところも含めて苦労をかけましたので、それに応えるというか、それ以上のしっかり答えを持ってこのキャンプに臨んでくれてました。支配下になるのは当たり前と言えば当たり前だと思いますが、今年は違う渡辺を見せていただいて、1軍で活躍してほしいと思います」とコメントし、期待を込めた。