選球眼の牧! DeNAドラフト2位の牧秀悟内野手(22=中大)が3日、横浜スタジアムでの全体練習に参加。

自慢の選球眼を武器に当面の目標の「開幕1軍」へアピールを続ける決意を示した。ここまで対外試合9試合で16打数3安打の打率1割8分8厘ながら6四球を選んでおり、出塁率は4割9厘にまで跳ね上がる。昨季のチーム全体の四球数はリーグ最少。「打てる球と打てない球を、自分なりにしっかり見極められているところは自分の長所」と自覚する“眼力”もアピール材料に、結果を積み上げていく。

沖縄・宜野湾での春季キャンプを1軍で「完走」した牧が、本拠ハマスタでの練習を終えて充実の表情を見せた。「これまでの野球人生でまだ使ったことがなかったので、毎日テンションが上がると言いますか、ここで野球ができるうれしさを感じています」。

69センチの太ももすごいが、さらに注目すべきは、その選球眼の良さだ。打席での粘りについて当人は「三振するのがすごい嫌いなので。2ストライク追い込まれても割り切って出来ている」という。紅白戦で本塁打を放つなどパンチ力もあるが、追い込まれたら逆方向に意識を切り替えて球を見極める。「捨てる球は捨てているような感じ」と割り切り、きっちりと四球を拾ってきた。三浦監督も「もちろんバッティングがいいとは聞いてましたけど選球眼も。しっかりとボール球、ストライクを見極めて、打席に立ってくれている」と評価している。

本職の二塁に加え、キャンプでは三塁や一塁を守り、この日の一塁で軽快な動きを見せた。「自分がどのような選手になればベンチに入れるのか、試合に出られるのかを考えてやっていきたい」。守備のユーティリティー性を備える「選球眼の牧」が、オープン戦でも着実にアピールを続けていく。【鈴木正章】

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