ロッテのドラフト1位左腕・鈴木昭汰投手(22=法大)が、開幕3戦目となる28日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)の先発候補に浮上した。7日の西武戦(ZOZOマリン)での先発を4回2失点で終えた後、井口資仁監督(46)が「順調にいけばそうなる可能性もあるということですね」と言及した。

新人投手の開幕3連戦での先発が実現すれば、チームでは14年の石川以来7年ぶりとなる。鈴木は「もちろん入寮の時からそのつもりでやっています」と開幕ローテ入りを志してきた。実戦4試合を終え、9イニングで自責点4。ソフトバンク、西武打線と続けて球威豊かに差し込んでいる。

プロで生き抜くための、覚悟の勝負も仕掛けた。初回、西武山川との初対戦。5球連続で内角に直球を投げきった。捕手田村と打ち合わせた通り。「日本の4番といっても過言ではない選手にどれだけ攻めきれるか、そこで自分の弱さが出ないかを確認したくて投げました」。今回は力ない三塁ゴロに打ち取った。

過信はない。安打は4回で5本許した。「危ないファウルやドンピシャの空振りもあったので」と、一線級の怖さを知ったマウンドでもある。二木と美馬で開幕1、2戦が固まり、いきのいい左腕が3戦目に入ればバランスもいい。「暑くても寒くても」とげんを担ぎ、気温8度のマリンでも半袖を貫いた。変わらぬ熱気で、変わらぬ力強さを。プロ1年目の形が固まり始めた。【金子真仁】

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