中日根尾昂内野手(20)が初の開幕1軍スタメン出場へ、さらに前進した。

日本ハム戦で3打数2安打と、2度の得点機を演出。ベテラン福留と競う開幕左翼定位置取りへ存在感を見せつけた。

「誰にも負けられないというか負けたくない」

6回先頭。フルカウントに追い込まれても、日本ハム2番手西村の外角低めへの146キロ直球に反応した。センター左を破るツーベース。1死から阿部の右翼線二塁打で、楽々と先制のホームを踏んだ。8回裏無死一塁で迎えた第3打席でも、3番手堀の直球を見逃さずライト前へ運びチャンスを広げ、チームに勝利を届けた。

ライバルは小学生時代にテレビの画面越しに憧れた福留。「福留さんの打席も、一緒にグラウンドで野球しても勉強になる。吸収することだらけ。毎日、勉強させてもらっている」。日米通算2407安打を放っている現役最年長のヒーローの前で躍動を見せつけた。

与田監督も「いい形で打てるようになっている。あとは送りバントがね。試合の中でも必ず必要。できるようになって欲しい」と根尾を組み込んだオーダーを想定するかのような言葉で評した。オープン戦残り2試合。開幕左翼争いはさらにヒートアップする。【伊東大介】

中日担当のツイッターはこちら―>

中日ニュース一覧はこちら―>