西武は3月31日の日本ハム戦で、4度の満塁のピンチを招きながら、引き分けに持ち込んだ。山川穂高内野手と栗山巧外野手をけがで登録抹消した試合で負けずに、2カード連続勝ち越し。8回には代打で出場した岡田雅利捕手が左翼フェンス直撃の当たりに、二塁進塁でタッチアウトとなるシーンも。辻発彦監督が“愛”のこもった言葉で叱咤(しった)した。
--初の引き分け
最後覚悟したけど、でも、ノーアウト満塁から三振取ったところでチャンスあるな、と。本当に野球あるあるで、ノーアウト満塁で先頭がああいう出方して、大きな引き分けだと思います。うちにとってはね。
--山川不在は大きい
そんなことない、そんなことないですよ。やっぱりルーキーの子(日本ハム伊藤大海投手)も非常にいい投手でね、初めてで戸惑うとこあるんですよ。みんな苦しむ通り。でも、やっぱりいい投手でしたね。次しっかりそういうところは対策練ってやるしかないと思います。
--呉念庭の1発大きかった
ほら、言ってんじゃん、大きかったって。何言ってんだよ。呉念庭が初ホームランやろ? こうやって打つんだから。活気があっていいだろう。いろいろな駒を使えるから。
--今井は7四死球も8奪三振無失点
よく頑張ったと思うよ。それを救ったのは(森)友哉だと思う。初回いきなり四球出して西川を刺してね。あれで5回まで踏ん張れたと思うし、あの回もし簡単に盗塁許していたら失点していた可能性もあるだろうし。そういう意味では友哉の刺殺というのが非常に大きかったですね。
--呉念庭の成長
もう下でずっと開幕から絶好調だったから「呼びたい、呼びたい」と思っていたけど、なかなかそういうポジションがなかったからね。これがそういう形になってあいつにチャンスが回ってきたわけだから。それで結果を出したわけだから。非常によかったです。
--日本ハム伊藤投手のよかったところ
非常に投げっぷりがいいじゃないですか。堂々としてね。しっかりとバッターに向かっていく姿はいいなと思って見ていましたし、コントロールもいいし、いろいろな球種を投げられていいピッチャーだと思いますよ。
--岡田選手が二塁タッチアウト
説教しておきます。自分の足と相談しなさいって。あいつ打った瞬間、ずっと打球見ていたからね。入るわけないのにさ。ホームランしてから、レフトの動き見てあそこで止まれば何のことない。あそこで若林を代走で送ろうとこっちはちゃんと準備しているのに。ばかだね、岡田は本当に。本当に。浮かれちゃったんじゃないの。岡田はずっとバッティング非常に調子いいから、代打誰いこうか、若林いこうか、山野辺いこうかと言っていたけど、俺はちょっと岡田が粘って粘って出てくれると思ったんでね、それに見事に応えてくれたんだけど、ちょっと甘かったですね。
--抹消の栗山選手は最短10日で戻れるか
そうだね。やっぱり本人としていろいろな不安がある中でやりたくない。打って走ってガッときたらやっぱ怖いし、自分の大きな目標もあるし、年齢的なこともあるし。しっかりと万全でできますという形になったときに、と思って。10日もすればだいぶいいんじゃないかと思うんだけどね。
--山川選手の診断
病院は向こうに行ってから行くとしか聞いていない。移動している日だからね。きょうは安静にしているかもしれないし。近々。きょうかあしたじゃないですか。
--源田選手が今季初失策で守備率10割ならず
一番イージーなとこやっちゃったね。落ち込んでいた。ショックだったと思う。みんなそうだから。始まればいつも守備率10割やろうとするから俺も経験あるよ。長いことノーエラーで行って、7月ごろに1個したらだららとエラーしたよ。そういうもんだよ。もうしなきゃいいじゃん。