防御率リーグトップの巨人今村信貴投手(27)が、今季3勝目を狙う。先発する広島戦の試合開始前時点では防御率0・92と規定到達者の中では両リーグ唯一の0点台をマークしている。

今季の絶好調ぶりを表す数字はこれだけにとどまらない。奪三振28、奪三振率8・59はいずれもリーグ4位。さらに、4試合で与四球4と抜群の安定感を誇っている。勝利数こそ2勝にとどまっているが、1完封に加えて2度のハイクオリティースタート(7回以上自責2点以下)、1度のクオリティースタート(6回以上自責3点以下)を達成。複数失点もなく、付け入る隙を与えない投球を披露している。

相性の良さも後押しする。11日の広島戦(マツダスタジアム)では今季チーム初完封を記録。広島戦は通算4勝1敗と得意にしている。「しっかりと試合をつくって、長いイニングを投げたい。チームに勝ちがつくような投球をしたい。先制点を与えずにチームとしても優位に試合を進められるようにしたい」と絶好調ぶりを本拠地でも見せつける。

背番号26の左腕がチームを勝利に導けば、今季初の4カード連続勝ち越しとなる。昨年12月の契約更改時に目標に掲げていた、「投球回数100イニング」へ、すでに29回1/3を投げるなど、順調そのもの。絶好調左腕が快進撃を継続させる。【小早川宗一郎】