日刊スポーツ東北版で、毎週木曜に楽天情報をお届けする「週刊イーグルス」。第3回は12日の西武8回戦(楽天生命パーク)前に行われた「弟子入り体験・職場体験」を特集します。

◇   ◇

子どもたちが目を輝かせた。同体験は、仙台市内の小中学校計6校の生徒、約600人の課外活動の一環として球団が企画、実施。マスク着用などの新型コロナウイルス感染対策を講じた上で、球場内外の業務体験を行った。

主な体験内容は、観客席をはじめとした場内清掃やチケットブースでの販売活動、グルメや座席企画の発案など。球団が力を入れているYouTubeの撮影体験では、試合前練習中の小郷選手らへのインタビューにも挑戦した。また、球場外周三塁側「イーグルスドーム」では、立花陽三球団社長(50)が将来の夢の実現に向けて、講義を行った。

コロナ禍で学校行事や課外活動の制限がある中、2年ぶりの開催。企画実施に尽力した楽天野球団総合企画部の鈴木香織さん(34)は「子どもたちにとっても良い経験になったかなと思います」と目を細めた。宮城県内の小学生を対象にした弟子入り体験は17年、中学生対象の職場体験は18年からスタート。19年までは継続して開催されたが、昨年はコロナ禍に伴う試合日程の変更で中止に。今年は教育委員会や各校と連携し、開催に至った。

鈴木さんは「近い未来でも遠い未来でも、楽天イーグルスを好きになったり、職員になりたいと思っていただけたら」と願った。同体験後、スタンドから試合を観戦した子どもたちは、楽天ナインの一投一打にわき、拍手を送った。コロナに負けず、未来のために種をまく。【相沢孔志】