51季ぶりのリーグ制覇に王手をかけていた甲南大が逆転負けを喫した。

試合は3回、2死満塁から主将・冨士佳資内野手(4年=鳴門)の押し出し死球で先制した。「なんとしてもほしかった先制点。自然とガッツポーズが出た」と主将。その後さらに押し出し四球で1点を追加。しかしその裏、大体大・稲林隼人外野手(3年=益田東)の適時打で逆転を許した。4回には4連打でさらに2点を献上した。

6回には1死一塁から那須草太外野手(3年=広陵)の右越え適時三塁打で一時は2点差に迫るも反撃及ばず。10四死球を得ながら14残塁と流れをつかめなかった。

谷口純司監督(57)は「(優勝が決まるという)緊張があったのか、ことごとくボール球を振ってしまった」と、あと1本が出なかったことを悔やんだ。

甲南大の優勝はこの後、第3試合に行われる天理大-関西国際大の結果に左右される。天理大が負けるか引き分けで、甲南大の95年秋以来となる51季ぶりの優勝が決まる。天理大が勝てば、甲南大と天理大によるプレーオフが24日にほっともっと神戸で行われる。