日本ハム石川亮捕手が、攻守で先発池田の本拠地初勝利をアシストした。

0-0で迎えた4回だ。チームは1死満塁から暴投で先制点を奪ったものの、直後にスクイズ失敗。流れが変わりかねない場面で、チームにとって13イニングぶりの適時打で追加点をたたき出した。さらに6回には、あと少しで本塁打という左中間フェンス直撃の二塁打でチャンスメークし、貴重な4点目につなげた。

構えた際のグリップの位置を顔の前から後ろに変えて、打撃に手応えを感じている。あと数十センチでプロ1号だったが、惜しくも届かず「入ったかなと思ったんですが、トレーニング不足でした。あれ以上の打球は、もう打てない。もう無理だ」と、苦笑いした。

守備では投手陣を好リードした。しびれるような活躍に、栗山監督も「亮は命を削りながら勝負している感じがして素晴らしかったね」と、大絶賛した。

先発の池田は1学年上の優しい先輩で、高校時代には、東京都選抜でチームメートになり、バッテリーを組んだこともあった。プロで、再び同僚となり「この偶然はすごい」。正捕手を目指す高卒8年目は「今はチャンスをもらえているので、離したくない」と、貪欲に目を光らせた。【中島宙恵】