9日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)に先発するオリックス山本由伸投手(22)が、自己最多の9勝目を狙う。

前半戦は最終登板となる見込みで「ここで一区切り。最後まで気を抜かず、良い結果で終われるようにしっかり投げたいと思います」と気持ちを引き締めた。

防御率1・94はリーグトップ。2位にはチームメートの宮城が1・96で追走しており「(数字を)超されたら、しゃべりませんよ(笑い)。本人にもちゃんと伝えている。そしたら『別にいいですよ!』と言ってました」と笑いを誘った。

リーグトップの9勝をマークする宮城を「今日、高山投手コーチとも話していたんですけど『あいつは、もう鼻が伸びている。一寸先は闇だ』と。そう伝えとけよ、と言われました(笑い)」と、てんぐにならないように見守る。

チーム内に“ライバル”が出現したが「宮城もチームになじんでいて、それは技術以外のすごいところだと思う。チームにプラスになる。2人とも成績をどんどん上げて。田嶋さんもすごく状態が良いし、サチヤ(山崎福)さんもいい。みんな勝ち星が上位にくる成績でいけたら」と仲間を思いやった。

9勝目を狙い、前半戦チームを首位ターンに導く。「順位が良いので、カードの頭をしっかり勝てるように。絶対に勝ちたいなと思います」。笑顔の奥には、闘争心がある。【真柴健】