DeNA石田健大投手(28)が後半戦から先発に転向することが25日、分かった。川村丈夫投手コーチが練習後「一番目玉になるのは、石田が期待していきたい投手の1人ではあります。リリーフではなく、長いイニングを投げてもらいたい、後半戦からの(三浦)監督の希望もあった。後半戦でローテを外すことなく、安定した投球を期待します」と明言した。

既に石田には先発として調整するように伝えてある。川村コーチは「今のリリーフの左投手を考えるとエスコバーがいて砂田がいて桜井も出てきているので、石田の役割をもう1度考えてみようというところ。長いイニングを彼には期待した方がいいのではと」と転向させる理由を説明した。DeNAは左腕のリリーフ陣は豊富で、砂田毅樹が38試合で防御率3・00、エスコバーが37試合で同2・65、桜井周斗が12試合で同2・89と安定した成績を残している。一方、先発投手は駒不足で、前半戦で6回以上を投げた試合が29試合(34%)しかなった。

石田は今季、すべて救援で32試合に登板し、1勝1敗2ホールド、防御率5・61と、自己ワーストの成績だった。開幕から4試合連続で失点し。一時は防御率が24点台になっていた。徐々に復調していたものの6月21日に登録抹消。7月10日に1軍に復帰したが、同日の中日戦でも失点していた。

石田は先発としては実績がある。19年までに通算で76試合に先発し、17、18年には開幕投手を務めている。【斎藤直樹】