今秋ドラフト候補で最速153キロ右腕の京産大・北山亘基投手(4年=京都成章)が7回2失点と力投した。序盤から140キロ台後半の速球やフォークなどを駆使して三振を量産。6回まで無失点だった。両校無得点の7回1死一、二塁。変化球をとらえられて左越えの先制2点適時二塁打を浴びたが、後続を断った。この日は最速148キロで、7回2失点で降板した。

「中1日で疲労もあったなか、いい脱力感で投球できた。コース、低めにある程度、丁寧に。低めに伸びのある球を意識して、今日はファウルも結構取れた」

視察した巨人渡辺スカウトは「もともと、球にキレがある。キレで抑えるタイプ。試合をしっかり作っている」と評価した。10月11日のドラフト会議が刻一刻と迫るが、北山は気を引き締める。「自分の進路が決まる大事な日ですが、いまはリーグ戦に勝つことが一番、キャプテンとしてエースとして大事。いまはそこだけ。集中して、頑張りたい」と気合を込めた。

チームは奮闘むなしく、9回にサヨナラ負けを喫した。