中日ダヤン・ビシエド内野手(32)が、球団外国人選手最多記録の765安打目を放った。1回2死一塁で阪神先発青柳から右中間へ先制適時二塁打。来日6年目でパウエル打撃コーチが持つ記録に並んだ。

低くコーナーをつく青柳のツーシームを見逃さなかった。メモリアル安打を決めたのは、今季球宴出場時に阪神マルテと交換したバット。「何か変えたかったんだ」。普段より0・5インチ短い黒バットで、8試合ぶりのタイムリーとともに、チームの5連敗を止めた。

「パウエルさんは偶然にもいま中日のコーチでいる。いい打者だったパウエルさんの目の前で打てたのは、特別なことだ。うれしいよ」。3年連続首位打者も獲得した偉大な先輩と、ベンチでしっかりと喜びを分かち合った。それでも「今日は通過点。もっと決めて、いい仕事をしていきたい」。不動の主砲は、さらに先をにらんだ。

▽中日パウエル打撃コーチ(ビシエドが自身の外国人最多安打記録に並んだことに)「記録は破られるもので、破ってくれることをうれしく思う。1000本以上の安打を狙って欲しい」