オリックス宮城大弥投手(20)が、レギュラーシーズン最後の先発となる21日西武戦(京セラドーム大阪)に向けて調整した。ここまで5戦5勝を挙げた西武打線について「1発ある選手がたくさんいるので、走者をためて1発とか、そういう長打がないように投げられたらいいなと思います」と気を引き締めた。

その上で振り返ったのは、前回14日のロッテ佐々木朗との投げ合い。6回無失点でチームの快勝に貢献した佐々木朗に対し、宮城は5回5失点でマウンドを降りた。「彼の方が圧倒的に上だなというのは、前回の勝負でみなさんが思ったことだと思います。一番大事な時期の大事な場面でああいう投球をする人と、ぼくみたいにちょっと崩れていく人という差が出たと思うので、少しでももっと追いつけるように頑張っていきたいなと思います」。ここまで12勝を挙げ、3勝の佐々木朗を大きくリード。オリックスを躍進させた主役の1人だが、大一番で粘れなかったことを宮城は悔やんだ。

それでもチームは、25年ぶりの優勝に向かって着実に前進している。「なるべく頑張って試合を作りたい気持ちは大きいです」の思いを込め、腕を振る。