広島ドラフト4位指名の愛工大名電・田村俊介外野手(18)が21日、名古屋市内の同校で指名あいさつを受けた。緊張した面持ちながら「(ドラフトで)選ばれたときはあまり実感がなかったんですけど、少し時間がたって、やっと(プロ野球選手に)なれたなという実感はあります」とようやく笑みをこぼした。

投手として最速145キロを投じ、野手として高校通算32本塁打を記録する。プロでも二刀流挑戦に意欲を示しており、担当の松本スカウトは「チャレンジする価値はある」とうなずく。球団は今後育成方針を固めていく。

特に打撃について、松本スカウトは「坂倉と(西川)龍馬を足して、2で割ったような打撃をする」と高く評価。さらに「1年目から(1軍で)通用するんじゃないかというレベル。即戦力となれるようにアピールしてほしい」と期待も大きい。

田村も1年目から勝負をかけるつもりでいる。「少しでも早くプロ野球の環境にまず慣れて、そこから1日でも早く1軍に上がって、即戦力としてプレーできるようになりたい」。寮生活で後輩たちとともに練習を継続。木製バットを使用し、筋力強化に重点を置きながらプロ入りの準備を進める。【前原淳】