広島からドラフト3位指名されたトヨタ自動車・中村健人外野手(24)が21日、愛知・豊田市のトヨタスポーツセンターで指名あいさつを受け、「栗林さんに続いて、という言葉をいただくと、身が引き締まる思いと実感も湧いてくる」と喜びを語った。

昨年までトヨタ自動車でチームメートで現在は守護神を務める栗林に続く、広島からの指名となった。松本担当スカウトは「パンチ力があり、ホームランを打てる打者。肩も強いし、守備範囲が広く、球際も強い」と即戦力の期待を寄せた。

中村はプロ野球選手となる自覚が芽生えつつある一方、28日開幕の都市対抗大会(東京ドーム)に集中している。プロ入りが決まり“トヨタの4番”として迎える最後の大会は、社会人野球の集大成、そしてプロ入りへ弾みをつける舞台ともいえる。都市対抗優勝について「栗林さんが成し遂げられなかったことの1つ」とし、「今4番という立場を任されている中で必ず達成して、次のステージに向かっていけるように頑張りたい」と意欲を燃やした。

トヨタの4番としてまずチームを頂点に導き“栗林超え”でプロの世界に飛び込んでいく。【前原淳】