23日ソフトバンク戦に先発する楽天滝中瞭太投手(26)が、チームのCS進出を、自身初の2ケタ白星で決める。

22日、本拠地での前日調整を終えた右腕は、今季の自身ラストになるであろう登板を前に落ち着いた表情で取材に対応。「チームが勝つことが一番。勝ちは後からついてくるので」としつつ「本当のこと言うと、勝ちたいと思っています」と素直な心境を明かした。

ここまで19試合に登板し、9勝5敗、防御率3・32と安定した成績。2軍で調整する期間もあったが、夏場から小山投手コーチに「(10勝は)先発ピッチャーとして箔(はく)が付く。何とか狙えよ」と励まされてきたという。

チームにとってもCS進出決定がかかった重要な試合。「そんなにプレッシャーのかかるところで投げたことがないので。社会人(ホンダ鈴鹿)の時の代表決定戦とかは、吐きそうになりがら、震えながら投げていたんで。プレッシャーには強くないと思います」と笑顔を見せた。プロ2年目。精神的にもたくましくなった右腕が、本拠で節目の白星をつかみ取る決意だ。