巨人の主催試合で45年間場内アナウンスを担当した山中美和子さん(64)が、ヤクルト戦でウグイス嬢を引退した。後楽園球場時代の77年から務め、巨人王貞治が世界新の756号を記録した試合も場内放送室で見届けた。

試合後の本拠地最終戦セレモニーでは、ファンへのあいさつで原辰徳監督(63)から温かい言葉が贈られた。

原監督 今日はジャイアンツのうぐいす嬢として45年、山中さんが最後の仕事だったと聞いております。彼女の声から試合が始まり、試合が終わります。幾多の名選手、ジャイアンツの選手が彼女の声で元気をだし、戦うことができました。本当に感謝申し上げます。私事ではありますが、山中さんとは神奈川県高校野球夏の甲子園大会予選、私は高校生で、そのときに山中さんはやはり、うぐいす嬢でありました。「4番 サード 原君」と呼ばれたことを昨日のように覚えております。

山中さんは原監督から名前の「みわこ」にちなんだ背番号「385」のユニホームが、菅野からは花束が贈られた。