元ロッテの渡辺俊介監督(45)率いる日本製鉄かずさマジック(君津市)が、西濃運輸(大垣市)を下し2回戦進出を決めた。

指揮官として全国大会初勝利を挙げた渡辺監督は「率直にうれしいです。本当に僕は何もしてないので、選手を褒めてあげてください」と笑顔で振り返った。

心優しき監督のために。チーム最年長の打力が光った。3回無死、7番の田中健主将(32)が左越えの先制本塁打を放ち、主導権を握った。その後同点に追い付かれるも、迎えた7回1死三塁。今度は三遊間をゴロで破る勝ち越し適時打を放つなど、3安打2打点と躍動した。田中は記念すべき1勝に対し「監督は本当に優しくて、熱い方。初勝利をプレゼント出来てうれしいです」とかみしめた。

ベテランの活躍に対し、指揮官は「主将の本塁打で勇気づけられました。本塁打の前もフルスイングがあった。あれは投手にとってプレッシャーになる」と、たたえた。

次戦は12月3日、セガサミー(東京都)対北海道ガス(札幌市)の勝者と対戦する。