21歳のヤクルト村上が本塁打王を獲得した。本塁打王の最年少記録は1リーグ時代の3人と53年中西(西鉄)の20歳で、21歳以下は7人、9度目。セ・リーグでは55年町田(国鉄)に並ぶ最年少本塁打王だ。今季は39本塁打のほかに112打点、106四球も自身最多で、初めて100の大台を突破した。シーズン100打点が18年岡本(巨人)の22歳、100四球は63年王(巨人)らの23歳を抜く最年少記録となり、9月19日広島戦では89年清原(西武=21歳9カ月)を抜いて史上最年少の21歳7カ月で通算100本塁打を達成。「100」の最年少記録を3個つくった。

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今季もチーム全試合で先発4番を務めた。2年以上続けてチーム全試合4番は10、11年村田(横浜)以来で9人、11度目だ。村上はプロ2年目の19年に4番で25試合出場して2本塁打。4番で打った本塁打は19年から2本→28本→39本で通算69本となった。4番100号の最年少記録は90年清原の23歳0カ月。今季の通算100号に続き、来季は清原を抜く最年少4番100号の記録に挑戦する。

村上は逆方向へも1発を打てる。左方向への本塁打は19年から13本→11本→13本。同じ左打ちの王は左方向へ10本以上が63年(11本)だけで、松井(巨人)は1度もなかったが、村上はプロ2年目から3年連続でマーク。王や松井のように左打ちのスラッガーは豪快に引っ張るタイプが多く、3年続けて左方向へ2桁本塁打の左打者は84~86年バース(阪神)04~06年岩村(ヤクルト)15~18年柳田(ソフトバンク)に次いで4人目だった。【伊藤友一】