「よくばり君」こと西武渡部健人内野手(23)が、巨人岡本和真内野手(25)に弟子入りする。同じ右のホームラン打者で、2年連続打撃2冠の岡本和にオフの合同自主トレを直訴し、快諾された。1月中旬から約10日間の日程で、これ以上ない生きた教材から吸収するべく、自主トレに同行。渡部は「岡本さんの技術であったり、考えというのを一緒に練習させてもらいながら、学びたい」と意気込んだ。

1年目はイースタン・リーグで19本塁打、64打点でファーム2冠を獲得。一方で1軍では1本塁打で終えた。プロに入って初めてのオフ。シーズン中から同じ右打者のお手本として、動画をチェックしていた巨人の大砲との自主トレを熱望した。しかし面識がないため、数珠つなぎでたどり着いた。同僚の山野辺にお願いし、同じ桐蔭学園出身の巨人若林から岡本和へつなげてもらい、連絡先をゲット。電話で直談判し了解を得た。

シーズン中や秋季練習でも、成長の糧にするために、中村や山川に打席での考え方などを自ら聞いていた渡部。「今シーズン振り返ってみて、打つ方も守る方もまだまだ。まずは1軍にいかないと」。守備でも同じ三塁手として、ゴールデングラブ賞を受賞した岡本和から学ぶことは多い。「何かきっかけをつかめるようにしたいです」。「よくばり君」は、充実のオフを過ごし2年目の進化につなげる。