これが新生ホークスだ!藤本博史新監督(58)が率いるソフトバンクが22日、球春みやざきベースボールゲームズの西武戦(宮崎アイビー)で4-2と快勝した。今季初の対外試合で7盗塁をマーク。1点にこだわる「スモールベースボール」を初陣から見せつけ、初勝利を挙げた。今年のソフトバンクは、自慢の打力に小技を絡めたハイブリッド野球を目指す。

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新監督が、藤本カラーを前面に出した。4回、上林の二盗を皮切りに、ソフトバンクが走りまくった。終わってみれば計7盗塁。昨秋から「1点にこだわる野球」を強調してきた藤本監督にとっては、まさに理想の展開だった。「アウトになったらスタートを考えたらいいし、行けるときは行けということ。ストップはほとんどかけていません」と指揮官。初陣を飾る勝利は、取るべくして取った。

数字に表れる記録だけではない。1点リードの8回1死一塁では、高田がエンドランのサインを一発で決め、一、三塁の好機をつくった。その後、高田はけん制で飛び出して一、二塁間に挟まれたが、そのスキに三走の三森が本盗。泥臭く1点を奪った。「積極的に準備していこうという話はしていました。それがつながったのかなと思います」と三森。体調不良で欠場した森ヘッドコーチの代行でサインを出した吉鶴バッテリーコーチも「これだけサインを出したのは珍しい」と、驚いた。

サインがなくとも、藤本野球は浸透。本多内野守備走塁コーチが「周東よりも速い」と絶賛するドラフト4位の野村勇内野手(25=NTT西日本)は、6回に代走で出場して二盗、三盗。「(三盗は)サインではないです。あれは自分の判断です」と胸を張った。

若鷹のアピール合戦だけではない。指揮官は「チーム打撃。そういう野球をしていきますよというのを、オープン戦で浸透させていきたい」と、今季の戦い方を示した。オープン戦となれば、柳田や甲斐など主力も出場する。打力が自慢のソフトバンクだが、今年は足や小技を使ったハイブリッド野球を全員で体現する。“初勝利”の記念球を受け取らなかった指揮官は「もらう時は公式戦でもらいます。初日にね」と早くも開幕勝利を宣言。新生ホークスにとって、幸先のいい門出となった。【只松憲】