オリックス中川圭太内野手(26)が自身最多タイの3打点の活躍で、チームを今季2度目の同一カード3連勝に導いた。

楽天生命パークで則本に土をつけたのは、通算で1度だけ。初回1死二、三塁で左翼線を破り、先制の適時二塁打。3回にも2打席連続タイムリーで難攻不落の右腕を攻略した。3試合連続で4番に座り、2試合連続マルチ安打の活躍だ。中川圭は4番について「全くないです。いつも通り、つなぐということを意識して」と平常心で結果を残した。

「交流戦男」が24日の巨人との初戦(東京ドーム)を前に、状態を上げてきた。PL学園-東洋大からオリックス入りした19年。交流戦で打率3割8分6厘をたたきだし、新人初の首位打者に輝いた。同大学の恩師、杉本泰彦監督が「右に打つのが天才的にうまい」と認めた打力を発揮した。

2年目以降は定位置奪取を目指したが、中堅・福田、三塁・宗の台頭や自身のケガもあり、レギュラーへの道は険しかった。ただ中嶋監督は、2軍監督時代から中川圭を熟知しており、好不調を見極めて、1軍で起用してきた。本人も「(起用に)応えたい」と目の色を変える。

「打てない時に、ずっとずるずる引きずっていたので、そこは割り切って1打席1打席、よくても悪くても切り替える。それをテーマにやっていこうと今年は思っていたので、貫き通したい」とプロ4年目に臨んでいる。4番を張る意識はなくても役割を果たした。リーグ制覇した昨年は借金4で臨んだ交流戦。今年は借金2の状態から、セ6球団との対決を制して連覇を狙う。【堀まどか】

▽オリックス中嶋監督(楽天に同一カード3連勝)「初回からいい攻撃ができました。1、2番が非常にいい形で出てくれて、大城もしっかり送ってくれたし、いい流れで点数取れたなと」

○…宮城が6回を1失点で、開幕2連敗の後、3連勝を飾った。昨年2勝を挙げた楽天とは、今季初顔合わせ。6回に浅村に適時打を許したが、走者を出してから粘りの投球が光った。3勝2敗と白星を先行させたが「自分から苦しい展開にしてしまったところがあったと思います。先発としてもう1~2イニング長く投げたいですし、しっかりと投げられるようなピッチングを目指していきたいです」と反省の言葉を並べた。

▽オリックス杉本(3回にチーム4点目の適時打)「なんとかいいところに飛んでくれましたし、(中川)圭太がすごいので、圭太の流れに乗せてもらって打てました」

▽オリックス頓宮(6回にダメ押しの2号2ラン)「しっかりと自分のスイングができました! 結果を気にせず、とにかく自分のスイングをすることだけ考えていたので、いい結果になってくれてよかったです」

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