「マイナビオールスターゲーム2022」のファン投票、パ・リーグ中継ぎ投手部門が激しいデッドヒートとなっている。20日の中間発表では、ソフトバンク又吉克樹投手(31)が1位から2位に順位を下げた。今年は7月26日が本拠地ペイペイドーム、同27日は松山といずれも又吉にとって思い入れのある舞台で行われる。投票締め切りは今月27日。ラストアピールで、逆転トップを狙う。

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この日、パ・リーグ中継ぎ投手部門1位に浮上した西武平良と又吉は約5000票差。これまでの中間発表では何度も順位が入れ替わった、最激戦区だ。この状況を受けて、又吉は「多くの人が投票してくれていることにすごく感謝していますし、5位までの中に沖縄県勢が3人入っていることもすごくうれしい」。同部門4位のオリックス比嘉と合わせ、沖縄県勢が激しく争う状況を喜んだ。

今年のオールスターは、7月26日の第1戦は本拠地ペイペイドーム。翌27日の第2戦は、松山で開催される。又吉は「2つともいい思い出のある球場。選ばれたらしっかり頑張りたい」。特に松山は、13年に独立リーグの四国IL・香川に所属していた又吉にとって、思い出深い球場の1つだ。

又吉は「松山では入団して最初の方にオープン戦で投げて、変化球ばかり投げていたら、西田監督に『もっと真っすぐを投げろ』と怒られた。それから真っすぐに磨きをかけて、プロに入ることができた」と振り返る。当時の香川の監督で、元広島の西田真二氏から、プロへの道しるべをもらった大事な場所だった。

投票締め切りは今月27日。21日からのオリックス戦(京セラドーム大阪)を含め、アピールチャンスは残り6試合だ。「投げてアピールすることしかできない。チームも首位を争っている中で、1つでも多くの試合に投げてチームに貢献できたら、ファンの方にも喜んで投票してもらえると思う。結果がすべてだと思う」と、マウンドでの姿で表現することを誓った。

又吉は「とにかくチームのためにというのを考えながら1試合1試合過ごして、結果を待ちたいなと思います」。現在首位を走るチームに貢献することが、最大のアピールになる。【山本大地】