プロ2試合目のマウンドに立ったオリックスのドラフト1位椋木蓮投手(22)が、プロ野球史上87人目、通算98度目のノーヒットノーランを、「あと1人」で逃した。

9回2死で代打佐藤にカウント2-2からの6球目を中前にはじき返された。椋木はここで降板した。

新人選手のノーヒットノーラン達成は87年8月9日の巨人戦(ナゴヤ球場)で中日近藤真一が「プロ入り初登板ノーヒットノーラン」を達成して以来。椋木はプロ野球史上2人目の快挙目前だった。

それでも2番手の平野佳が後続を断ち、椋木は2勝目。7月7日西武戦(京セラドーム大阪)でプロ初登板初先発初勝利を記録しており、新人のプロ初登板初先発から2戦連続の白星は球団史上初となった。

今季のノーヒットノーランは4月10日ロッテ佐々木朗(完全試合)、5月11日ソフトバンク東浜、6月7日DeNA今永、6月18日オリックス山本の4人が達成している。

 

◆椋木蓮(むくのき・れん)2000年(平12)1月22日生まれ、山口県出身。高川学園2年の16年夏に背番号11で甲子園出場も登板なし。チームは1回戦で履正社に敗れた。東北福祉大では3年秋にMVP、4年秋に4勝、38奪三振、防御率0・31で3冠。21年ドラフト1位でオリックス入団。今季ウエスタン・リーグでは8試合に登板し4勝3敗、防御率3・59。1軍では今月7日の西武戦で先発デビューし、初登板初勝利をマークした。23日のフレッシュオールスターメンバーに選ばれている。179センチ、83キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1600万円。