ロッテ佐々木朗希投手(20)にまたミラクルが起きるのか-。

26日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)でシーズン中の最終登板を終えた佐々木朗。惜しくも自身初の2ケタ勝利はならなかったが、その後も出場選手登録は抹消されていない。井口資仁監督(47)は「最後まで何が起きるか分からないですからね。台風も多いし」と、10月2日の今季最終戦ソフトバンク戦(ZOZOマリン)が順延した場合の、佐々木朗の起用を示唆していた。

10月2日の天気予報は晴れマークが続いていたものの、28日午後9時、沖縄・南大東島の沖で台風18号が発生。進路を北東方向にとっている。その台風18号に対し、命名されたのがまさかの「ロウキー」。球団関係者は「もしロウキーで登板機会が回ってきたらドラマチック」と話している。

佐々木朗をめぐっては、これまでも多くの奇跡があった。

少年時代に母の早寝教育でテレビドラマ「怪物くん」を視聴できなかったら、自身が「令和の怪物」と言われるまでになった。

163キロを出した高校時代、その2週間前に故郷三陸の被災地を走る三陸鉄道リアス線が全長163キロで運転開始した。

家族を亡くした震災の数カ月前には、家族旅行で現在の本拠地ZOZOマリンを訪れていた。

4月3日、本拠地初勝利でお立ち台へ。地元大船渡で市民の1日をねぎらう「イエスタデイ」の防災チャイムが鳴り終わった瞬間、マリンでお立ち台でのインタビューが始まった。

さて今回は-。台風18号は29日正午現在、佐々木朗の直球最速より149キロ遅い、時速15キロで進んでいるもようだ。中6日で2日に先発できる小島和哉投手(26)は、残り4回2/3で今季の規定投球回に到達になる。台風の動向が注目される。【金子真仁】