オリックスが劇的なサヨナラ勝ちで、日本シリーズを振りだしに戻した。

1点を追った9回、先頭の代打・安達了一内野手(34)がヤクルトの守護神スコット・マクガフ投手(32)から四球を選んで出塁。犠打で1死二塁とし、西野真弘内野手(32)が投手強襲の内野安打。これがマクガフの一塁悪送球を呼び、二塁から安達が同点のホームイン。なおも2死一塁で、吉田正尚外野手(29)が右翼へサヨナラ2ランを放った。

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▼オリックス吉田正尚がサヨナラ本塁打を放った。シリーズのサヨナラ本塁打は18年5戦柳田(ソフトバンク)以来17人、18度目で、オリックスでは初めてだ。吉田正は昨年1戦でサヨナラ二塁打。シリーズのサヨナラ勝ちは昨年1戦オリックス以来41度目(オリックスは3度目)だが、サヨナラ打を2本記録したのはハドリ(南海)が64年4戦と66年5戦に次いで2人目。2年連続でサヨナラ打を放ったのは吉田正が初めてになる。吉田正は、5回には2-2から勝ち越しの1発。サヨナラ弾を含む1試合2発は03年4戦金本(阪神)に次いで2人目。サヨナラ弾を含む殊勲アーチを1試合2本は初めてのケースだった。