左膝手術から復活を目指すソフトバンク栗原陵矢外野手(26)が「今宮塾」で三塁守備を磨く。宮崎秋季キャンプ第1クール2日目の4日。前日に続いて今宮と一緒に内野ノックを受け、ゴールデングラブ賞5度の名手から極意を吸収中だ。今季は開幕5試合目に左膝を痛めて戦線離脱。無念を糧に、背番号24が「サード1本」で来季レギュラー取りを狙う。
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栗原が左膝の手術から再起を期し、宮崎でひたむきにボールを追っている。捕手として入団し、今季は外野手登録だったが、今キャンプ前に来季は「サード1本」での挑戦を明言。チーム内で最激戦区ともいえるポジション争いへ、守備面を基本から磨いている。
新米サードの師匠となっているのが、ゴールデングラブ賞5度受賞の名手、今宮だ。キャンプ初日から連日、一緒に内野ノックを受け、生きた教材に目を凝らしながら練習に励んでいる。
栗原 ぼく自身、サードはほとんどやったことがない。今宮さんの守備は、少しでも盗めるものがあると思う。すべてがすごいです。1つ1つの動きもそうですし、ボールを捕る音もそうですし、すごいと思います。見て学ぶことがやっぱり多い。少しでも一緒にやりたい。
これまでも外野、一塁などをこなしてきた栗原について、藤本監督も適応能力の高さを評価している。「ゴロの捕り方とか。今までなんも教えてもらわんくても、無難にこなすタイプだからね」。一方で栗原本人は「本当にまだまだで、基本的なところから。地道にやりたい」と謙虚。「グラブさばき、足の運び方だったり、まだまだ硬い」と、懸命にレベルアップを目指している。
長らく不動の三塁手だった松田が退団し、来季のホットコーナー争いは最激戦区になりそうだ。俊足の周東、1発のある野村勇、期待の長距離砲リチャードや本領発揮を狙うメジャー109発男ガルビスら、ライバルがひしめく。「まだまだレギュラーだと思っていない。来年の春からしっかり取りにいく気持ちでやりたい」。今キャンプで貪欲に技を磨き、激しいバトルを勝ち抜く。【山本大地】
ソフトバンクの内野争い
【一塁】
中村晃
リチャード
野村大
【二塁】
牧原大
三森
川瀬
野村勇
【三塁】
牧原大
栗原
周東
ガルビス
野村勇
リチャード
野村大
川瀬
【遊撃】
今宮
ガルビス
川瀬
野村勇
○…セットアッパー候補の甲斐野が、斉藤投手コーチの指導に感謝した。テレビ解説で自身の投球評価を聞いたことがあったが「まじまじと見ていただいたのは初めて。その段階まで意識してるんだっていうことがあり、やはりすごいなと」と感激の面持ち。トレーニングやストレッチの具体的な方法のアドバイスを受けたという。この日は秋季キャンプ初ブルペンで70球を投じた。