阪神岡田彰布監督(64)は高知・安芸市での秋季キャンプ最終クール2日目の20日、佐藤輝明内野手(23)が特守を志願したことを明かした。前日19日は背中の張りのため途中でリタイア。この日の特守でも右手人さし指を負傷したが、最後までやり抜いた。一問一答は以下の通り。
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-明日(21日)でキャンプが終わる。伸びた選手、目立った選手はいたか
「目立ってたというか、思ったよりもいい選手が結構多かったよな。ずっと(名前を)出しているけど、板山にしろなあ、思わぬ木浪の肩とかなあ、思ったよりもいいというかな」
-秋季キャンプが始まる時に「よく見ているから」と選手に伝えた
「どっちかというと、個人的なレベルアップというかな、このキャンプはそれぐらいでええと思っていたけどな。だから、午前中の守備なあ、二遊間のある程度の見極めというかな。大体の肩の強さとか、タイプ的にショートセカンドが両方できるとかじゃなしに、やっぱりスペシャルみたいな、な。もう本当にコイツはショートという、そういうのを見極めなアカンなと思っていたけど、それはある程度、2月に向けてはだいぶ固定できるようになってきたよな。それぐらいでええと思っていたけど、なんかおまえ、守備練習が進みすぎて、いろんなことをやるから。まあ2月が楽やけどな、その分。ここでやってるとな。だいぶ楽やもんな。その辺でサインとかな、そんなんが付いてくるだけになってくるからな」
-平田ヘッドコーチが併殺のタイムを計っていた。見た目にも速くなったか
「まあ速いなあ、そりゃなあ、速なってるよなあ。おーん。まあ、結構ごまかしとるよ、あれ。分からへんもんな、自分で見て、適当に言って、おかしい時あるもん。まあ、刺激になるからなあ」
-打球にもよるが、4秒切るぐらいか
「4秒切ったらほとんどアウトなるよ、そんなもん。ホントにバット振ってな、一塁までの距離のタイムを考えたらな」
-併殺は増えそうか。
「いやいや増やすためにやってるんじゃないからな、エラーをなくすためにやってるんじゃなしに普通のプレーをな、できるようにしてるだけやからな」
-佐藤輝が特守から抜けそうになったが戻った
「指ついたんやろ、あれ。見とった。どっちみちそんなことと思ってたけど」
-そこでリタイアせずしっかりやった。少しずつ変わってきてるか
「うん、そらあ、変わらんとあかんからのお。まあ、でも、キャンプも終わりやからなあ。オフの間になあ、どれぐらいやってるかやろなあ。こっちはタッチできひんからなあ、これからはな」
-昨日はリタイアしたが今日はフルメニュー
「自分から言うてきよったんや。『特守に入れてください』と。だからメシ前に。昨日のメシ前に」
-今までなかったか
「なかったて。オレもこんなん初めてやから(笑い)。自分で『特守は入れてください』て」
-自覚を感じるか
「いやいやそんなん、そんなもん、おまえ(笑い)」
-直接監督に
「いやいや(平田)ヘッドに。トレーナーとな」
-うれしい変化
「まあ、だからそんなん、キャンプ、みんなそら(体が)張ったりするわ、動いとるんやから、朝から、そないしてな。だから痛みとか、本人しか分かれへんからな、結局は。痛い言うたらしょうがない、本人がそないしてなあ」
○…二遊間を守る中野、木浪、小幡、北條がそろってランチ特打に臨んだ。岡田監督から「4人で柵越え20本」のノルマが課され、無事にクリア。来季「2番二塁」構想が明言されている中野は「なかなかホームランが出なくて迷惑をかけた」と苦笑い。見守った水口打撃コーチは「強い打球で塁に出ることが大切。来年の春にどのくらい上がっているのか楽しみ」とさらなる成長を期待した。