DeNA三浦大輔監督(48)や阪神小野寺暖外野手(24)、阪神島本浩也投手(29)らが4日、奈良・磯城郡内で「プロ野球・奈良県人会 地元に恩返しスペシャル」と題された野球教室に参加した。雨天により、室内で行われた。

■8回目の開催で13チーム85人が参加

県内13チームの小学生、85人が参加した。橿原市出身で高田商OBのDeNA三浦監督は「奈良県出身の野球選手が増えて、新しいキャラも増えた。楽しい時間を過ごしてほしい」と8回目を数える同イベントの開催を喜んだ。

ヤクルト大西広樹投手(25)、広島松本竜也投手(23)、オリックス野口智哉内野手(23)が初めての参加だった。

■三浦監督、コントロール上達方法伝授

球児からの質問コーナーでは三浦監督がコントロールの極意を語った。「コントロール良く、速い球を投げるにはどうしたらいいか」という問いが出た。

現役時代に精密なコントロールを武器に172勝を挙げた右腕は「コントロールは今日(練習を)やってすぐできるものではない。1球1球意識して投げる。丁寧に意識して投げたら1年ですごい差になる。キャッチボールのときから狙って投げるというのが大事」と、日々の積み重ねで磨かれるものだと少年少女に伝えた。

■オリックス野口「飯食べて」遠くに飛ばす

1年目ながら54試合に出場し、プロ初本塁打も放ったオリックス野口に対しては「どうやったら遠くに飛ばせるか」という質問が投げられた。

野口は「いっぱい飯食べて。成長して」と小学生の笑いを誘いつつも「ボールの下を打つこと(が大事)」と技術論もしっかり伝えた。

■阪神小野寺、打球判断に「1テンポ遅らせて」

「どうやったら外野の打球判断を上手にできるか」と質問を受けた小野寺は「いつもより1テンポ遅らせてスタートしてみる。(飛球と)逆方向に行くのが最悪だと思う。ちょっと遅れてもいいから打球方向を見てからスタートするのを自分はやっていた」と、レベルの高いイロハを教えていた。

◆参加選手

▽橿原市出身 DeNA三浦大輔監督(48=高田商)

▽奈良市出身 阪神小野寺暖外野手(24=京都翔英)、ヤクルト西浦直亨内野手(31=天理)

▽大和高田市出身 阪神島本浩也投手(29=福知山成美)

▽香芝市出身 ヤクルト大西広樹投手(25=大商大高)

▽桜井市出身 広島松本竜也投手(23=智弁学園)

▽橿原市出身 オリックス野口智哉内野手(23=鳴門渦潮)

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