ソフトバンク田上奏大投手(20)が13日、「はたちの誓い」を立てた。

地元の大阪で「20歳のつどい」に出席してきた右腕は、この日までに福岡・筑後市内のファーム施設で本格始動。「先発ローテーション定着とプロ初勝利」を掲げ、将来はチームのエースになるという壮大なビジョンを思い描いた。

人生の節目を迎え、表情は引き締まっていた。「自分にとって20歳の年をいい年にしたい。千賀さんが抜けるのはでかいと思う。先発ローテーションに入るチャンス。そこに割って入っていけるように」と、3年目シーズンへの思いを新たにした。

1年目オフに育成契約となったが、昨季開幕後に支配下復帰。4月にはプロ初登板初先発で6回途中無失点と好投した。その後はオフにプエルトリコでのウインターリーグにも参戦。7試合で2勝3敗の成績を残した。

海の向こうで、技術面では「めちゃくちゃカーブを投げて、良くなってきた」と手応え。精神面においても「向こうの選手の人たちはネガティブなことを一切言わない。自分もそれくらいポジティブにいけば、できないことでもできるようになるんじゃないか」と収穫を得て帰ってきた。

心身ともに成長した田上は「やっぱり、エースと言われる、2桁勝利とかできるような投手になりたい」と将来へのビジョンも口にした。千賀に次ぐ未来のエースへ、足がかりの1年にする。【山本大地】

○…牧原巧汰捕手(20)は、まずは「筑後の正捕手」を目指す。昨季まで2年は1軍出場なし。だが昨秋のキャンプではA組に抜てきされ、持ち前の打撃力などでアピールした。激しい捕手争いに割り込むためにも、ファームで立場を確保することが第1歩。「1軍で試合に出られるように。2軍で正捕手を取るという目標を立てて、この1年やっていきたい」と意気込んだ。

○…20年ドラフト1位の井上朋也内野手(19)は「もう3年目なので。結果を出さないとどんどんクビになっていく」と危機感を口にした。昨年は春季キャンプ、オープン戦でアピールしたが開幕1軍に届かず。8月には腰椎椎間板ヘルニアの摘出手術を受け、悔しいシーズンだった。「ドラ1とかは関係ないと思う。結果の世界」と気を引き締め、「目標は1軍レギュラー。最低60試合」と目標を挙げた。

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