中日の新外国人アリスティデス・アキーノ外野手(28=レッズ)が2日、打撃練習で、持ち前のパワーを見せつけた。午後からの屋外打撃練習で39スイング中、防球ネット越えの130メートル弾2本を含む8本の柵越え。メジャー通算41本塁打の大砲候補が本領を発揮し始めた。

両翼98メートルのアグレスタジアム北谷。外野の芝生スタンド後方に設置されている高さ約25メートルの防球フェンスの上を打球は軽々と越えた。キャンプ初日は柵越え0本だったが「2日目でリズムが出てきた。楽しくバッティングができた。もっともっと良くなる」と手応え。来日して10日あまり。自慢の打棒を披露できたことに白い歯をこぼした。

早朝からの雨でこの日午前は室内練習場で練習開始。室内でのフリー打撃終了後に和田打撃コーチと映像を確認した。「後ろに体重を残せとか、教えてもらった。感覚が良かった。まだまだですが、少しずつ取り入れてやっていきます」。屋外でのティー打撃では体重移動を確認しながら準備し、本番での驚弾お披露目につなげた。

中日は攻撃力向上が課題で、打線のキーマンが4番候補のアキーノ。打撃練習を見つめた立浪監督は「力は当然ある。あとは確実性が少し出てくれば」と期待した。この日は僚友アルモンテのバットを借りての打撃練習だった。2月中旬にオリジナルモデルのバットが届けば、パワーにさらに磨きがかかりそうだ。【伊東大介】

○…ベテラン涌井が初日から2日連続でブルペン入りした。この日はドラフト4位・山浅龍之介捕手(18=聖光学院)を相手に30球。マウンド後方から通算154勝右腕の熱投を見守った立浪監督は「昨日投げて今日も入れるのは、よっぽど状態もいいのだと思う。今年にかける思いもあるんでしょう。焦らずやって欲しい」と目を細めた。

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