あるぞ、夢プラン! 阪神岡田彰布監督(65)が21日、「ドラ1クリーンアップ構想」を抱いていることを明かした。沖縄・宜野座春季キャンプ第5クール最終日に、指揮官が予想を上回る能力の高さを見せているドラフト1位森下翔太外野手(22=中大)の「3番右翼」起用を示唆。3月31日の開幕DeNA戦(京セラドーム大阪)で3番森下、4番大山、5番佐藤輝の「ドラ1大砲トリオ」が並ぶ可能性もある。
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岡田監督の秘策が明らかになった。20日のCS放送のスカイAの解説を務めた球団OBの掛布雅之氏が、3番に新人森下、4番大山、5番佐藤輝で「クリーンアップを組めたら最高」と話していたことを振られ、「それは内緒の話やったんやけど…」と話しつつ、「今決定するような話じゃないけど、可能性はあるんじゃないかな」と明言した。
当初は「3番左翼」で新助っ人のノイジーを起用する方針を示していた。ただ、左腰に張りの影響で別メニュー調整が続き、先行き不透明で、日本の野球に順応できるかも未知数。ここまで実戦5試合の出場で9打数4安打、打率4割4分4厘と予想を上回る好成績を残す森下の評価も上昇中で、温めてきたプランが現実味を帯びてきた。指揮官は「空いてるところは、3と6。右バッターが打線に入ってほしい」と期待を寄せる。
3番で起用される可能性があることについて森下は「うれしいです。期待に応えられるように精いっぱい頑張りたいです」と気合十分。理想の3番像については「1、2番の近本さんと中野さんは2人とも足が速いので、ランナーをかえせるような1本を出せれば。なおかつ、後ろにもいいバッターの先輩方がたくさんいるので、つなぎのバッティングが理想かなと思ってます」と熱く語った。
23日の練習試合中日戦(北谷)では3番にはミエセスが入り、森下は「6番右翼」に入る予定。東海大相模の3学年先輩で、夏の甲子園を制した小笠原が登板する見込み。昨年12月の入団会見では対戦を心待ちにしていたが「先輩、後輩関係なく、堂々とプレーできれば」と結果を求める。さらに大野雄も登板予定で「球界を代表する左ピッチャー。どれだけ自分が振れるか、変化球も見て対応できるかを経験として得たい」と目をぎらつかせる。
22日の休日を挟み、次クールからオープン戦も始まる。「まだまだ外野の争いは熾烈(しれつ)だと思っているので、そこに何とか食い込んで(開幕)スタメンをとれるように、ここから強度上げて頑張っていきたい」。指揮官が思い描く「ドリームプラン」の実現へ、一線級の投手を打ちまくる。【古財稜明】
◆阪神岡田監督語録
-やっぱりこの時期、勝利へのこだわりは
「いや、こだわるかいな(笑い)」
-近本は「自分はこんな選手と監督に見せる打席も大事」と話していた
「だから、こないだ(18日DeNA戦)俺は初めて見たね。(近本が)初球走ったの。聞いたら『何回かありました』と。俺は近本の初球(スチール)初めてみたよ。初球走ったから。それは上茶谷のクイックの速さとかそういうのも抜きにして1回な、どういうスタートを切れるのかを見たかったからな、(盗塁の)サインを出したわけで。そしたら初球走ったからな。『あ、コイツすごいな』と思ったわ。新しい発見よ」
-今年から「声出し」がOKに。外野の守備連係も大事になる?
「声出しってそれはお客さんやろ?(笑い)守るときにはみんな声出しているやん」
-近本はアイコンタクトも大事と
「そんなんお前、連係は大丈夫やって」
-ノイジーは次のクール実戦には
「いや、もうやらせん、そんなん。無理してもしゃあない。自分で動けるとか言ってたけどな。徐々にようなってる言うけど、こっちはええけど向こうは寒いからそんなん、無理させてもしょうがないし」
-森下はもう制限なく動ける状態か
「もう普通よ。もう何にもしてないよ。制限も何もしてないよ」
-これからもどんどん使っていく方針と
「そら他のやつも出していかなあかんから。森下ばっかり出られへんよ」
○…大山がかわいい後輩のサポートを約束した。森下の打撃や練習の姿勢を見て「すごい自分をもっている。スイングも打球の速さも他の人と違うものがあって、すごいと素直に感じます」と口にした。主力として期待されるルーキーに「好きなようにやってもらいたいので、そこを僕がなんとか頑張って、今のままを続けてもらいたい」と頼もしかった。
◆阪神新人の開幕戦先発出場 ドラフト新人では過去10人。直近は21年佐藤輝で、6番・右翼で出場。クリーンアップとなると、72年望月3番・左翼のみ。なお他球団での開幕戦クリーンアップ新人は、21年DeNA牧の3番・一塁が最後。



