中日ドラフト1位の仲地礼亜投手(22=沖縄大)が本拠地で先発デビューし、4回83球4安打3失点で降板。3失点した初回にちょっとした「ハプニング」に遭遇した。

第1球。129キロのスライダーで楽天の先頭辰巳のバットに空を切らせたと思われ、スコアボードもいったんはストライクが点灯した。古賀球審が表示の変更を指示し、1ボールに。2球目ボールのあとにカウント表示が2ボールになっていたことで、立浪監督が球審に確認したが、そのまま2ボールで再開となった。

「ストライクと思ったけど、ちょっとおかしくなったかも。これからは切り替えるようにしたい」。降板後の仲地もこのシーンに首をかしげた。

結局、辰巳に四球を与え1死一、二塁となって、浅村、島内に連続二塁打を許し3失点。この回、打者1巡で47球を費やした。

初回の初球の判定について、公式記録の担当者は「1球目はボールです。球審がストライクのコールをしていなかった」と振り返った。立浪監督は初回の終了後にも球審に再確認する場面があった。

それでも開幕ローテーション入りを期待される即戦力ルーキーは、冷静さを取り戻し、残る3イニングを1安打無失点。4回2死走者なしで迎えた辰巳をこの日最速タイの150キロで見逃し三振に仕留めた。右腕は「2回以降はスライダーの使い分けを意識した」と修正力を発揮して本拠地デビュー戦を終えた。

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