オリックスがリーグ3連覇へ弾みをつけた。阪神とのオープン戦最終戦に快勝し、05年以来の勝率単独1位が決定。

中嶋監督は「ほぼほぼ全員使ったぐらい。いろんな選手を使って、そういう位置にいるのは非常にいいのかなと思います」と手応えを口にした。

存在感を見せたのは、またまたフレッシュな戦力だった。2点リードの3回1死、プロ2年目の野口智哉内野手(23)が2号ソロ。「打席の中で力が入り過ぎないように意識していました。切れなかったのが良かったです」。阪神才木の内角143キロ直球を力まずとらえると、打球は弾丸で右翼席へ突き刺さった。

オープン戦14試合に出場し打率3割6分4厘。「試合数も出させてもらったので、手応えはあります」と自信を口にする。「打たないといけない」気持ちが強すぎた昨季から、少しずつ出てきた2年目の余裕。「塁を進めないといけないところではチームバッティングしたり、視野が広がったのが一番大きい」。表情ににじむのは充実感だ。

指揮官は成長株を「もろさがなくなった」と絶賛。「遊撃争いにいい悩みが」と問われると「そんなに悩んでないですけどね」と返答した。昨季レギュラーだった紅林に競り勝ち、開幕遊撃スタメンが決定的となった形だ。

外野陣では高卒3年目の来田が、24日の猛打賞から3戦連続安打をマークするなど若手が続々と躍動。次々に出てくる新戦力が、王者をさらに強くする。【磯綾乃】

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