楽天辰己涼介外野手(26)が試合を決定付けた。

1点リードの8回1死二塁で迎えた第4打席。カウント1-2から、真ん中に入った入江の153キロ直球をたたきつけた。打球は高くはね、三塁手宮崎の頭上を越し、左前適時打。5試合ぶりの打点を挙げた。「ただのサードゴロです」と打球を悔しがったが「チームに貢献できたという意味ではよかった」と力を込めた。

今季は打率1割台と落ち込んでいるが、常に課題を持って打席に入る。終盤の1点を争う中での打席では、「フォークを打つための打席にしたい」と狙いを絞った。結果的には全球直球勝負で体が反応しての適時打となったが、試行錯誤を繰り返しながら、日々を過ごす。すべては巻き返しのため。「僕自身いい成績で終わると思うので、楽しみですね」。ポジティブに前を向きながら、目の前の壁を乗り越えていく。

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