おまたせしました! 楽天ドラフト1位荘司康誠投手(22)が、プロ初勝利を挙げた。1回、初球に今季自己最速タイの153キロを計測。自己最多の117球で6回5安打無失点と好投した。デビューから9戦目で念願の1勝。「いざこうなると予想以上にうれしい」と笑顔を見せた。

どん底を乗り越えて今がある。立大に入学後に右肩を痛めた。精密検査をしても異常はないが、痛くて投げられない。リーグ戦登板なしで2年秋を迎えた。マネジャーや裏方に転向するか決断を迫られる時期。20年10月20日、トレーナーの北川雄介氏の元へ駆け込んだ。体幹を使った投げ方や、お尻や背中の力の入れ方を学んだ。肩をかばって中指1本でリリースしていたことも改善。1時間の指導で全力投球ができるようになった。「感動した」。投げる喜びを取り戻し、涙を浮かべた。指導2日後には、これまで130キロ台だった直球が、自己最速の142キロを計測。2日後は144キロ、11月に149キロと、劇的に上がっていった。

指導をすぐに自身に落とし込み、実践する。北川氏からは「感覚と頭のバランスが非常にいい。言動がすぐに変わっていった選手」と評価される。プロ入り後も先輩たちを観察。横手気味に腕を振り、ボールをしっかり捉えて投げることも試すようになった。荘司は「できないこともうれしい。楽しくやれている」。持ち前ののみ込みの早さで、どんなときも前向きに、誰も予想できない成長曲線を描いていく。【湯本勝大】

◆荘司康誠(しょうじ・こうせい)2000年(平12)10月13日生まれ、新潟市出身。新潟明訓では2年春からベンチ入りも、甲子園出場なし。立大では3年春にリーグ戦デビューし、通算2勝5敗、防御率2・77。22年には大学日本代表にも選出。同年ドラフトでは2球団から1位指名を受け、楽天入団。今季推定年俸1600万円。189センチ、86キロ。右投げ右打ち。

【動画】楽天ドラ1荘司康誠スローカーブに打者は全く合わず翻弄 9度目先発でプロ初勝利掴む

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