ロッテは、チーム野手1、2のベテランで4打点だ。

37歳の荻野貴司外野手は4点を奪ったあとの初回1死一、三塁でソフトバンク先発東浜の初球カットボールを左前適時打。右太もも裏肉離れ完治から1軍復帰後8打席目での初安打に「みんなの勢いに乗せてもらいました。なんとかです。当たりは良くなかったけれど、抜けてくれて良かったです。まだまだ背中で引っ張っていけたらいいかなと思っています」。25日の西武戦で昇格即スタメン後の初勝利に安堵(あんど)の表情だった。

36歳の角中勝也外野手も、4-5と1点差に迫られた直後の4回1死一、二塁で6号右越え3ランを放ち「嫌な雰囲気になっていたので、集中力マックスでいきました」と笑顔を見せた。2番手椎野に代わった初球の148キロ直球を捉え「落ちる系の球を待っていたので少し詰まりましたが、ボディーターンで打つことができました」。ソフトバンク柳田が競走馬3頭を計約1億円で落札したことを引き合いに「馬は買えませんが、家のローンは払えそうです」と角中節も一発飛び出した。

吉井理人監督(58)も「代わりっぱなを初球からしっかり振ってくれたので。さすがベテランです。彼は真剣に取り組んでくれてくれているので、選手たちがどこまで気づいているか分からないですけれど、若手に良い影響があると思っています」とたたえた。荻野に対しても「我々が期待していたのはもっとボカスカ打つイメージなんですけれど」と苦笑いを浮かべつつ、「これから状態を上げてくれると思います」とさらなる期待を寄せた。【鎌田直秀】

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