ソフトバンクが今季最長4時間49分の激闘を制し、4カードぶりに初戦白星を挙げた。4-4の延長11回に近藤健介外野手(30)が決勝打。1死一、二塁の好機で西武公文から左中間への2点適時二塁打を放った。4点リードを追いつかれ、今季14度目の延長戦に入ったが4番が大仕事。2位ロッテとの1・5ゲーム差は変わらないが、4位楽天には2・5ゲーム差と広げた。今季は残り19試合。CS出場、2位浮上へソフトバンクが意地を見せた。
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ホークスファンの歓声に乗り、近藤の打球は左中間フェンスに直撃した。「いい感じで捉えられたので越えてくれと思いました」。二走の周東が悠々とホームイン。一走の柳田も巨体を揺らして激走した。4-4の延長11回1死一、二塁。公文の5球目、144キロ直球を仕留めた。待望の勝ち越し打。4番近藤で4カードぶりに初戦を取った。
この試合は天国も地獄も味わった。初回に打者一巡の猛攻で5安打4得点。今宮、柳町、高卒3年目20歳の井上に適時打が出た。5連勝中の西武に痛烈な先制パンチ。このまま先行逃げ切りといきたかったが、先発スチュワートが3回2/3を7安打4失点でKO。今季14度目の延長戦に持ち込んだが、初回の猛攻で逃げ切りたかったのが本音だろう。藤本監督はナインの奮闘をたたえた上で「中押しがあればもっと楽な展開になったと思うけど、まあそこら辺はね、いつも言うように相手がいることなのでね」と冷静に話した。
とはいえ今季は残り19試合。1試合の勝敗が順位を大きく左右するだけに、勝ち、負け、引き分けでは大きく違う。4カードぶりの初戦白星も待望だろう。CS出場はもちろん、2位浮上も視野。勝利した2位ロッテには1・5ゲーム差と離されず、敗れた4位楽天は2・5差と突き放した。
近藤自身は1回に1死一、二塁の好機で凡退。延長の劇的打はリベンジの意味合いもあった。「1打席目のチャンスでみんなにカバーしてもらっていたので。なかなか追加点が取れない厳しい試合でしたけど、最後に出て良かった」。今季最長4時間49分の激闘。ソフトバンクは何より欲しかった勝利を手にした。【只松憲】



