あるぞ、虎の2桁勝利クインテット! 阪神の強力先発陣が、半世紀ぶりの偉業に挑む。19日現在で村上、大竹、伊藤将がすでに10勝に到達。チームが11試合を残す中、ともに8勝を挙げている青柳晃洋、才木浩人がそれぞれ2試合ずつ先発を予定している。球団で同一シーズンに5人が2桁勝利を達成すれば、1976年以来47年ぶりの快挙となる。

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虎が誇るセ界最強の先発陣が、半世紀ぶりの快挙達成へラストスパートをかける。村上、大竹、伊藤将が8日からの広島3連戦でプロ野球史上初の「3日連続」2桁勝利を達成。ただ、10勝のチャンスを持つ投手はまだいる。ともに8勝を挙げている青柳と才木の両右腕だ。残り11試合中にそれぞれ2試合ずつ先発する予定。球団では47年ぶりとなる、同一シーズンで5人の2桁勝利達成に挑む。

青柳は今季2軍落ちするなど苦戦。8月から自身5連勝と巻き返してチャンスをつかんだ。この日は甲子園で投手指名練習に参加。ブルペン入りで調整した。「1年通して大したピッチングはできなかったですけど、最終的に10勝という形であれば少しは見栄えがよくなると思う」とニヤリ。5人10勝そろい踏みに「先発で50勝していることになる。それは本当に素晴らしい成績。狙えるものは狙いたい」と意欲十分だ。

さらに青柳には球団の直近では16~18年のメッセンジャー以来、生え抜きでは13~15年の藤浪以来8年ぶりの3年連続の2桁勝利もかかっている。まずは21日の巨人戦(甲子園)に先発予定。今季は2戦2勝で21年から自身7連勝中と得意の相手に勝ち、10勝に王手をかけたいところだ。

一方の才木はリーグ優勝を決めた14日の巨人戦で7回1失点と好投。「(10勝は)1つの目安として、もちろん狙っていきたい」と気合をにじませた。防御率は2・04で「1点台まで届きそうなので、そこも1つ目標にして頑張りたい」。次戦は22日の敵地ヤクルト戦に先発する見込みだ。

安藤投手コーチも今後の先発起用について「タイトルと2桁(勝利)が優先になってくる」とアシストを誓った。快挙を成し遂げ、ポストシーズンにはずみをつけたい。【古財稜明】

 

◆76年の阪神投手陣 就任2年目を迎えた吉田義男監督により、投手陣の整備が進んだ。江本孟紀は大型トレードで南海から加わりチーム最多の15勝。入れ替わりの江夏豊の穴を埋めた。谷村智啓は2年連続2桁の12勝。上田二朗は73年の22勝以来2度目の2桁となる12勝。古沢憲司は3度目の2桁星となる10勝。広島から移籍2年目の安仁屋宗八は全53試合に救援して10勝10セーブ。脂の乗った投手たちが持ち味を発揮した。5投手に引っ張られ、チームは2位と健闘。優勝した巨人と同じ年間45敗ながら、巨人の76勝に対して72勝と4勝差で涙をのんだ。

 

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