ロッテが発熱者続出の危機的状況となった。先発予定だった佐々木朗が発熱で登板を回避。さらに沢村、岡も「特例2023」で抹消された。福浦ヘッドもチームを離れた。前日23日には藤岡と山口も発熱で抹消。吉井監督は佐々木朗の体調に関し、「朗希は熱はそんなに上がっていない。復帰は慎重に見極めていきたい」。左脇腹肉離れから復帰3戦目の登板で、CSに向けて状態を着実に上げていく途中だっただけに大きな痛手だ。

急きょ救援陣でつなぐブルペンデーに。指揮官は「一番球の強い子」と横山をプロ初先発で抜てきした。だが、初回先頭の周東に右前打を許すなど6安打1四球で一挙5失点。CS出場権を争う直接対決で、急場しのぎは通用しなかった。

1点差で敗れて5連敗となったが、6戦連続2得点以下だった打線の奮起はプラス材料。4回に和田が本拠地初となる右越え2ランなど、相手を上回る毎回の14安打を放った。吉井監督は2位で並んだソフトバンクとの連戦に「試合の重みを感じながら。今後の良い経験にもなると思う」。25日に発熱で登録抹消した小島を中5日で先発起用することも、この一戦にかけるメッセージだ。4月6日以来の貯金0となったここからが、総力戦での踏ん張りどころだ。【鎌田直秀】