CS予行アーチだ! 阪神森下翔太外野手(23)がみやざきフェニックス・リーグのヤクルト戦(西都)で、約1カ月ぶりの本塁打を左腕山野から放った。クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージではDeNA今永、広島床田ら好左腕との対戦が予想される中での1発。シーズン最終盤には不振に陥ったが、虎の3番候補がマルチ安打で復調の兆しを見せた。
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宮崎の照りつける日差しの中、森下の打球が逆方向に舞い上がった。徐々に伸びていく打球とともに、大きくなる観客の歓声。右翼フェンスを越えると、最高潮となった。
「ちょっとこすったんですけど、最低限、外野フライを打てれば良かった。打った瞬間、良かったかなと思います」
4点リードの7回1死一、三塁。1ストライクから、左腕山野の140キロ直球を振り抜き、右翼越えの3ラン。9月8日広島戦(甲子園)から遠ざかっていた、約1カ月ぶりの1発となった。CSファイナルステージで迎え撃つ2位広島、3位DeNAはともに床田、東、今永らサウスポーの好投手がそろう。左腕から放った約1カ月ぶりのアーチは明るい材料だ。
シーズン最終盤では22打席連続無安打など不調に陥り、フェニックスリーグは復調を期す舞台となった。第1打席でも中前打を放ち、同リーグ開幕戦からマルチ安打を記録。「状態をどんどん上げていかないといけない。その最初の大事な試合で打つことができた。いろんなピッチャーが来てもその通りできるようにしたい」。
3回の第2打席には8球粘って四球をもぎとるなど、2四球も選択。「自分の判断基準としてもストライク、ボールしっかり見られたり、インコースのボールを引っ張れたり。そういう1つ1つのことができている」。状態が上向き、納得の表情を見せた。
11月開催のアジアプロ野球チャンピオンシップの侍ジャパン候補にも名前が挙がっている。中大時代にも1年時、4年時に2度大学日本代表に選出されたが、4年時は右手の骨折で試合出場がかなわなかった。「年齢関係なくユニホームを着たいというのはある。また着れる機会があれば、精いっぱいやりたい。4年の時は試合に出られなかったので、ケガせずジャパン(のユニホームを)着たらチームに徹したい」。日の丸を見据えつつ、まずはポストシーズンへ状態を上げていく。【波部俊之介】
◆森下VS左投手 対戦打率は2割1分2厘で、対右投手の2割5分から見劣りする。全10本塁打中、左投手からは2本のみ。CSファイナルステージで対戦の可能性がある先発左腕との対戦を見ると、広島の床田には2割7分3厘とまずまず。ところがDeNA東には2割2分2厘、今永には2割と苦しんでいる。



