「2023JERAクライマックスシリーズ セ」が14日に開幕する。阪神は広島とDeNAが戦うファーストステージの勝者を、18日からのファイナルステージ(甲子園)で迎え撃つ。岡田彰布監督(65)は13日、CS開幕前日のセ・リーグ共同会見にオンラインで参加。1番近本光司外野手(28)をキーマンに指名し「1回の裏、近本が塁に出たら勝つ」と突破に自信をのぞかせた。
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岡田監督は王者の風格を漂わせながら、力強く広島新井、DeNA三浦両監督に向かって言い放った。
「まあ、キーマンは1回の裏、先頭の近本が塁に出たら勝つと思いますね、はい。もうそれだけですね」
18日開幕のCSファイナルステージ初戦。1回裏に近本が出塁すれば、シリーズ全体の流れを呼び込み、ステージを突破できると断言した。隣に座る近本は一瞬ギョッと目を丸くした後に呼応。会見前は第1戦の第1打席について「三振しないように。三振以外の凡退ならいい。プレーボールで三振っていうのは、あまり好きじゃない」と話していたが、マイクを持つと「はい! まあ、なんとか塁に出られるように頑張ります」と上方修正した。
ファーストステージを勝ち上がり勢いに乗る相手に流れを渡さないためにも、第1戦の初回は重要だ。指揮官は「最初は大事と思うからな。短期決戦はな。早く自分らの調子に戻すということやろうな。そこだけやわ。実戦の勘というかな」と力を込めた。
不動のレギュラーメンバーで臨むCS。リーグ優勝した9月14日から1カ月以上、公式戦終了の4日からも2週間遠ざかるだけに、どれだけ早く実戦感覚を取り戻せるかがカギとなる。1番近本が打線に火をつければ、一気に通常モードに突入できるという算段だ。
指揮官はこの日、空路で主力と宮崎へ移動した。フェニックスリーグ2試合で最終調整の予定だが、14日の西武戦は雨予報。「できる限り打席には立たすよ。慣れという意味でな」。天気を心配しながらも、できる準備を最大限に行う。
会見最後の撮影タイムではテレビ画面越しに広島新井監督、DeNA三浦監督にコツンとパンチを見舞うしぐさを見せ、会場全体を爆笑させた。「どちらが来ても、精いっぱい熱い試合をしたい」。指揮官の表情もいよいよ本番モード突入の気配だ。【石橋隆雄】



