ソフトバンク柳田悠岐外野手(35)が9日、ペイペイドーム内の球団事務所で契約交渉を行い、5000万円減の5億7000万円プラス出来高払いでサインした。7年契約4年目が終了し、当初の予定通り、4年間の成績で契約の見直しが行われた。7年ぶりのダウン更改にも笑顔は絶やさず、「めちゃめちゃしたろかな」と爆発宣言。小久保裕紀新監督(52)の背番号を9を受け継ぐ主砲が、年男のV奪回貢献を誓った。

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柳田の減俸は1000万円減となった16年オフ以来、7年ぶり2度目だった。それでも「穏やかな心」を持つ男は晴れやかな表情だった。会見場に入ると無数のフラッシュライトを浴び続け「…座っていいすか?」と笑顔。来年の目標は「優勝」と力強かった。

今季は9年ぶりに全試合出場を果たし、打率2割9分9厘、22本塁打、85打点。163安打はパ・リーグ最多、ベストナインにも選ばれた。7年契約の4年目の見直しは当初から盛り込まれており、タイトルを獲得しながらもダウン更改。「4年間の成績。今年だけではなく、4年間のトータルの成績で」と説明した。「納得しているか? はい。もちろんです」と眉ひとつ動かさずに言った。

来季は2年間務めた主将を降りる。「初めての経験。素晴らしい経験をさせていただいて、(指名してくれた前監督の)藤本さんにはすごく感謝しています」。左胸の「C」マークはなくなるが「来シーズンはキャプテンではないということで、めちゃめちゃしたろかな、と思っています」。年男となる36歳シーズンの爆発的な活躍を誓った。

「走れなくなったら終わりなので。やって嫌なことをやろうと」。師匠の元阪神糸井嘉男氏(42)からは「膝をけがして走るトレーニングが減ってから動きが悪くなった。お前は走れるうちはずっと走れ」とアドバイスを受けた。柳田は今年の7月に競走馬を購入。「やっぱり馬も一生懸命走ってるので」。馬主柳田も馬のように走りまくり、さらなる肉体強化に励む。

来季は背番号「9」の先輩にあたる小久保監督がチームを率いる。「優勝して小久保監督を胴上げしたいです」。長い髪の毛は年明けに断髪する予定。7年の長期契約はあと3年になったが、「死ぬ気でやります」とどこまでも熱かった。【只松憲】(金額は推定)

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