角度上げて、回転数下げて、本数増やす。日本ハム万波中正外野手(23)が5日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で自主トレを公開し、今オフに数百万で自腹購入した弾道測定器「トラックマン」を用いて、打撃練習に臨んだ。打球速度だけでなく角度や回転数も測定可能。昨季本塁打王へ1本差に迫る25発を放った年男は、最新機器の特性を最大限に生かし、昇り龍のような打球を、量産していく。

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オレンジ色のハイテクマシンの前で、万波が力強いスイングを繰り返した。ティー打撃とマシンでのフリー打撃で約1時間。「去年の経験を生かして、もう1段、2段レベルを上げたい。最低限、去年は絶対に上回る。その上で、40本っていうところを一番大きい目標として、コツコツやっていければ」と意気込んだ。

新たな“相棒”トラックマンのパワーを、最大限に生かす。最優先は打球速度だが、プラスアルファで角度や回転数にもこだわる。「角度は去年の平均が確か、13度とかだったので、今年はそれをできたら1、2度上げられたら。回転数は2000回とか増え始めると、フライ気味になる。1000台でいっていると、ちょうどライナーぐらいになる」と思い描いた。

軸となる打球スピードについては、この日の最速は168キロ。「後は沖縄に行って暖かいところで実際、手投げのピッチャーだったらまた変わると思う。今は175キロを、1月のうちに出したい」。速度、角度、回転数を理想の数値に上げ、龍のごとく力強い打球を、天にかち上げ続ける。

4日には、実家がある東京・練馬の神社へ初詣。「けがしない、Aクラス、金運アップ、40本、タイトル。全部頼むっすね」。その分、おさい銭も奮発した。「『健康で過ごせますように』で終われば105円とかにしたいですけど。毎年、頼みすぎているかなと思って1000円以上いきました」。神様への礼を尽くし、本塁打王のタイトルを引き寄せる。【永野高輔】

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