石川・かほく市出身のヤクルト奥川恭伸投手(22)が、故郷を思った。

2年ぶりの1軍キャンプ初日は、能登半島地震から1カ月の日。「僕が投げられなかった期間でも、すごい温かい声援を石川の皆さんからいただいてたので、元気とかもらってましたし。今度は自分がいいニュースを、たくさん届けられるように頑張りたいなと思います」とかみしめるように言葉を発した。

あの日、自身も帰省していた。親戚宅で揺れを感じ、高台へ避難。自宅や家族は無事だったが、ふるさとのことは気がかりでならない。「どこまで影響力があるとかわからないですけど、とにかく自分の精いっぱいを投げたいなと思います。投げる姿を届けたいなと思います」。この日は、ブルペンで立ち膝状態の捕手へ直球24球。「140キロ前後ぐらいでと思ってやっていたので、いいところで投げられていた」。21年以来3年ぶりの白星へ、被災した人のためにも、実りあるキャンプとする。

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