広島ドラフト1位の常広羽也斗投手(22=青学大)が、早ければ10日の第3クール初日から1軍に合流する。

この日は、4日以来2度目のブルペン入りを新井監督が視察。真っすぐにカーブ、フォークを37球投じた「これからマックスがどんどん上がってくると思う。(力は)7、8割」と振り返りながらも、最速は150・5キロを計測した。

ややひっかける投球も見られたものの、切れのある球をゾーン付近にまとめた。ゆったりしたフォームから投げ込む球筋を、新井監督も高く評価した。「体調は良さそうだったし、いい球を投げていた。(フォームは)ゆったりで、リリースの瞬間の強さがある。すごくいいものを持っているなと思いました。最後の指先の伝え方が素晴らしいと思います」。テストのため調整がやや遅れ、春季キャンプは2軍スタートとなったが、本人は「コンディションはまだでき上がっていないですけど、気持ちは1軍でやりたいという気持ちを持ってやっています」と胸を張る。

仕上がりを直接確認した新井監督は「合流も考えようと思います」と明言。8日の1軍昇格は否定したものの、休日を挟んで迎える第3クール初日から合流する可能性は十分ある。若手中心に繰り広げられている開幕1軍争いに、黄金ルーキーも遅れて加わろうとしている。【前原淳】

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