“新庄流ホームラン賞”が新設される。日本ハム新庄剛志監督(52)が2月29日、奇抜なプランをぶちあげた。今季からエスコンフィールド左翼ポール際の柱に、金色の同監督のシルエット看板が登場。公式戦で縦横4メートルの看板に本塁打を当てた選手には、日本ハムだけでなく全球団の選手に111万円が贈呈される。今後、球団を通じて、賞金を捻出するスポンサーを募集する。

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真剣に楽しむ。新庄監督らしいユニークな“ご褒美”が24年シーズンを、より盛り上げる。指揮官は「うちのチームも相手チームにもプレゼントをしたいっていうことをフロントに言ったら、OK出てね」とうれしそうに話し出した。

今季からエスコンフィールド左翼ポール際の柱に、金色の同監督のシルエット看板が登場。同監督の発案で、縦横4メートルの看板に本塁打を当てた選手には、111万円が贈呈される。金額は、左翼スタンド後方にある「タワー11」と新庄監督の背番号1にちなみ111万円。「オープン戦はだめですよ。公式戦。で、うちのチームはフリーバッティングで当てたら1万1100円」と日本ハム選手は、練習での“お小遣い”もゲットできるという、ワクワク感満載の取り組みだ。

左翼ポール際に設置したのは理由がある。昨年9月1日オリックス戦で、伏見が山崎から左翼2階席脇のエスカレーターの壁に当たる特大1号弾を放った。たまたま、そこが空いていたのも1つだが、指揮官は「FAで来てくれた山崎福也くんが投げているときに伏見君がこの横にぶちこんだんです。伏見君でも飛ぶんだと(笑い)。これは面白い。みんなチャンスある」。天才的な記憶力とひらめきを融合させ編み出した、粋な“着弾点”だ。

賞金ゲットに必要な飛距離については「135メートルとかかな。オレが現役時代だったら、もうそこしか狙わん」。現在は右打者有利だが「スポンサーが集まれば、不公平のないようセンター、ライトにもつくってもらいます」と、3方向での“新庄賞”設置も、思い描いている。

東京ドームではメインビジョンの広告などに当てた場合に賞金が出るが、エスコンフィールドでは、指揮官の金ぴかシルエットにぶち当てて、金も勝利もがっちり、つかみ取る。【永野高輔】

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