日大が首位を走る青学大から12年ぶりに勝ち点を挙げ、逆転優勝に望みをつなげた。
初回から、積極的に攻撃をしかけた。2死満塁から菊地弘樹内野手(2年=木更津総合)の左前適時打で2点先制。2回には米津煌太外野手(1年=大垣日大)の左越えソロ本塁打も飛び出し試合を優位に進めた。投げては3回途中から登板した市川祐投手(3年=関東第一)が6回2/3を1安打無失点に抑える好救援で勝利に導いた。
片岡昭吾監督(46)の采配がズバリ的中した。先発は2戦目で先発した左腕・坂尾浩汰投手(4年=龍谷大平安)を起用。「青学大は打線に左打者が多く、1戦目で先発した右の市川の先発予想だったのでは。何とか左の坂尾に(打順)ひとまわりでも抑えてもらって市川へ。市川は第2先発みたいなイメージでした」。
3回に1点を返され、なお1死一塁で好打者・佐々木泰内野手(4年=県岐阜商)を迎え、市川に交代。狙い通りの継投で、市川はカットボールで併殺に打ち取りピンチを切り抜けた。低めに丁寧に集め、左打者にはキレのいいスプリットで空振りにとった。侍ジャパンに選出された西川史礁外野手(4年=龍谷大平安)に対しても「いいバッターというのはわかっているので。真っすぐでの勝負は絶対無理。真っすぐを見せ球として、変化球で勝負しました」。ツーシームにカットボールで三振、一邪飛に打ち取った。6回2/3を投げ1安打5奪三振で無失点。「去年から青学大には打たれて負けていた。今日こそは、という思いでした」。悔しさをボールに込め、腕を振りリーグトップタイの4勝目。昨年の王者・青学大に立ち向かう市川の姿は、エースに相応しかった。
逆転優勝には、残り2試合、1試合も負けられない。市川は「次の中大戦もどういう場面で投げるかわかりませんが、起用されたところでしっかり役目を果たしたいです」と、力強く話した。



