西武は松井稼頭央監督(48)が休養することを26日の試合後、発表した。交流戦からは渡辺久信GM(58)が監督代行を兼任する。

シーズン98試合を残しての途中休養となった。2軍監督、1軍ヘッドコーチを経て、23年に1軍監督に就任。昨季はグラウンド外の問題で中心戦力が抜け、5位に甘んじた。ところが状況は今季も変わらず、45試合を終えて15勝30敗。複数年契約の2年目の途中に、志半ばで船を下りる。

2年続けて春季キャンプインを1クール分遅らせるなど、独自色を出して臨んだ。キャンプでは早朝から若手練習に加わってアドバイスを送った。就任1年目のスローガンは「走魂」。機動力と全力野球を打ち出し、過渡期にあるチームの上昇を目指していた。

人当たりの良い性格で知られ、現役時代も地方球場でスタッフの女性たちの「お茶会」に飛び入り参加することもあった。人の悪口は言わず、輪の話題がネガティブなものになると言葉を控えるような人。負けが込んでも、試合後の会見で選手を批判することはほとんどなかった。「なんて言えばいいんだ…」。そうこぼすこともあった。

4月24日のオリックス戦(京セラドーム大阪)で主力選手ながら成績が低迷していた外崎、源田、アギラーを3人一気にスタメンから外した。誰しもができる決断ではない。後日、真意を尋ねると「うーん、トノもゲンも出続けて疲れもたまってたからね」とし、低調な成績のことには一切触れなかった。

一方で「ゲーム内での決断力」を疑問視する声は、就任1年目の昨季から聞こえてきた。攻撃での作戦、継投、守備位置、リクエストなど「少し頑固で判断が遅れることもある」との声がベンチ内から聞こえてきた。統率力の強い渡辺GM兼監督代行がベンチワークを立て直すことになる。

PL学園(大阪)からプロ入り、メジャーを経験し、現役引退後すぐに指導者になった。夏休みは「小学3年生からずっとないよ。高1も高2も、負けたらすぐ新チーム練習。高校3年の時、何日か休みがあって須磨の海に泳ぎに行ったくらいかな」と笑っていたことがある。野球少年からミスターレオへと駆け続け、この季節にまさかの休養となった。【金子真仁】

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